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Music, Movie, and Manga sometimes Make Me Moved in a Miraculous way.

君が笑うあの青空へ〜Who the Bitch『泣きビッチ』大妄想ディスクレビュー!

0.初めに 前回の「ビッチフェス2020」の記事でも触れた通り、Who the Bitchと言うバンドは、もうハッキリ言うがこのコロナ禍に真っ向から対峙して向かい合って戦い続けてきたもう国内では10本の指に入るぐらいと言って良い稀有なバンドだ思う。何せミュージ…

なぜ、Who the Bitchは『ビッチフェス2020』の開催にここまで命を賭けたのか?

1. What is "ビッチフェス2020"? その時、他の出演者のみならず、スタッフも、配信を見ているオーディエンスの誰もがこれまでのフェスさながらの開放的なムードから、ハッと我に返ったように息を飲むように彼女の表情を見つめていた事だろう。そう、この配信…

映画『アルプススタンドのはしの方』が令和2年の夏を代表するべき超ド級の大傑作だった件

物 0. 約4ヶ月ぶりの映画館 このコロナ禍において、最後に映画を観に行ったのっていつだったろう? 個人的にはもうずっと前の真冬の最中ぐらいかと思ってたが、これが意外と中途半端に昔(笑)4月4日のパンクバンドThe Clashなどを題材としたドキュメンタリー…

リモート作品洗練の極致『GCM動画日記』爆裂レビュー〜Case3;『女の話』篇

1. Overview of『GCM動画日記』Case3; 女の話 前回の記事では『GCM動画日記』の記事では、Case1「5人兄妹の話」に焦点を絞って、世間のリモート作品はコロナ禍を意識した設定が多い幾多のリモート作品と一線を画して、その種の空気を一切感じさせず純粋にス…

鈴木実貴子ズ、リハビリワンマン@鑪ら場レポート!〜ライブハウスの未来は何処へ〜

1.今年に入ってダメなライブ何本目... 一曲目『音楽やめたい』の最初のフレーズが、元々の意味から別のニュアンスで解き放たれた瞬間、ここ2ヶ月間存在していた蟠(わだかま)りが徐々に音を立てて崩壊していくのを感じた。 そう、あの「ライブ」が帰ってき…

コロナ禍配信ラッシュのパイオニア、『GCM動画日記』爆裂レビュー〜Case1篇

0. コロナ禍におけるライブ事情あれこれ ここ最近のコロナウイルスによるライブイベントが軒並み中止になったり、マスコミにおけるライブハウスバッシングがもう目に余るほど凄まじいことになっている。別にコロナウィルス自体はライブハウス自体から発症し…

僕は今日を救う、君は明日を救え。-『ワンダーウーマン』(2017)review

WONDER WOMAN - Official Trailer [HD] 予め断っておくが、この話の主人公、ダイアナ・プリンス(ワンダーウーマン)は我々が想像するいわゆる従来の「正義のために戦うヒーロー」という範疇を軽く超えてしまっている。もはやヒーローとしての概念がもはや規格…

今年最強の歴史的名盤となるか?鈴木実貴子ズ『外がうるさい』全曲レビュー!!!

0.歴史的名盤とは 唐突だけど「歴史的な名盤」の基準って一体何なんだろうか? いや、こういう風に大それた命題を掲げてみたものの多分話はそう単純でなものではないだろう。例えば、シングルヒット曲を数多く放ったアーティストがそれらの曲を軸として、残…

加藤昌史さんが中華そば「ムタヒロ」広報室長に!? と言う訳で大阪・福島店で食ってきました🍥

1. April come, he will... 突然演劇の話になるが、あの演劇集団キャラメルボックスのアコースティック・シアターというオリジナル演目に 『4月になれば彼女は』 という人気演目がある。 大雑把にストーリーをいうと 「仕事でアメリカに行ってて15年ぶりに帰…

加藤昌史著『10秒で人の心をつかむ話し方』レビュー

この本の著者、加藤昌史氏は日本を代表する人気劇団の一つである演劇集団キャラメルボックスの製作総指揮、いわば劇団内での総合プロデューサーを担当されている方である。他にも劇場で使用される音楽の選曲などの音楽プロデューサーであったり、劇団会社の…

こんな時代だからこそ〜日常生活に鳴り響くシンガーソングライター・エナのポップネス

0. SSWたちのリアル 今現在、住んでいる関西地域において、トータルすると一体幾つのSSWやバンド、アーティストなどの集う所謂「フェス」なるものが存在しているのだろうか? 例えば、神戸のトアロード・アコースティック・フェスティバル、ミナミホイール、…

孤独の東京ネノグルメ紀行〜渋谷・下北沢・そして、スペアク聖地「エビス参」へ!!

0.東京ネノグルメ紀行 このところ2〜3年ほど結構ハルカトミユキ などのをはじめとする音楽のライブや、最近では『スペシャルアクターズ』『みぽりん 』などのインディーズ映画に関するイベントなどでも東京に遠征に行ったりする事も多くなって、ランチや夕食…

ハルカトミユキは何をcontinueするのか?ーハルミユづくしの関西2 daysから考察する

1. バンドにおけるアイドル化現象 最近twitterなどを見て、たまに違和感があるのが「推し」「課金」いうあの独特の言い回し。あれって元々アイドルとか声優兼シンガーとかあの辺のオタクっぽい連中あたりから頻繁に発生しているイメージがあるのだが、今やゴ…

インディー映画よ、今こそ光れ!『ミドリムシの夢』『みぽりん』そして『恋する小説家』!

1.夢にまで見た"ミドリムシの夢" やっとのことで『スペシャルアクターズ』に出演している富士松社長、いやボスこと富士たくや氏が主演している事もあって、以前から観に行きたかった真田幹也監督作品「ミドリムシの夢」が大阪は阪急十三駅から5-6分ぐらいの…

ロサ巡礼アゲイン〜映画「みぽりん」レビューを中心に

0. 3週間ぶりのシネマ・ロサ つくづく2018年の夏あたりから大ブレイクを果たした上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』の出現は革命だったんだな、と思う。あの作品が我々にもたらした効果は、「一つの映画作品の構成の妙を堪能する。」という映画自体の内容…

AnlyのLIVEを熱く冷静に分析する〜”Sweet Cruising Tour 2019”の景色から

0. はじめに... いつしかSNS、ことtwitterってなんてカッチリと礼儀正しくせねばならぬものになったのだろうって最近よく疑問に思う。本来twitterって「極端な誹謗中傷や、法に触れたりとや余程のことがない限りは、ちょっとハメはずしても何を言っても寛容…

憧れのシネマロサ、そして渋谷へ〜スペアク・コーリング東京弾丸ツアー

0.コメンタリー上映ですと? 『なお、このDVD(BD)はオーディオ・コメンタリー付きである』! 映画でも音楽でもDVDなどの映像作品にこういう表記があるのとないとのとではその存在価値が月と鼈(すっぽん)ぐらい違う、と常日頃から思っている。 いや、だって…

なぜ、鈴木実貴子ズは世界最高のロックンロールをかき鳴らすのか

0.11/17/2019 尼崎TORA 「やめなくても良い音楽を探している。」 この日、そのフレイズを歌い出した瞬間に、まさにこの上でもないタイミングしかない、とでも言わんばかりに、絶妙に後ろのライトがビカっと光った瞬間に、もう全てのロックンロールであるとか…

7つの扉は本当に開いたのか?〜ハルカトミユキの未来への展望を予測する

Scene1~11/23以前 オルタナティブ・女性二人組ロックバンドである、ハルカトミユキは5月末にベストアルバムをリリースして以来、それをフィーチャーしたツアーをバンド形態、とoriginという二人形態との二種類のライブを行なってきた。 そして11/23(土)に、…

『恋する小説家』上映イベントレポート~19人目のスペシャルアクターズ、岡本裕輝氏のトークから見える原風景とは?

0.憧れのシネマ・ロサ もう言うまでもなく連日、個人的に大絶賛して最近では音楽方面のフォロワー各位からも遠ざかっている感のあるここ最近のワタクシの『スペアク』ブームである。もはや音楽アカ含め、そのツイート内容の99%以上は『スペアク』関連、いい…

QBB(久住昌之& 久住卓也)著『#古本屋台』review!

本著は「一杯100円の芋焼酎のお湯割りを出してくれる、とある古本屋台」を舞台に、そこで切り盛りする謎の親父店主とそこに通う常連客達とのホンワカしたやり取りである。 ....とまあこのように文字に起こしてみても、過去に映像化されたゲキ渋の人気漫画「…

その時『世界』が鳴り響いた〜キャラメルボックス 「時をかける少女」とハルカトミユキ を結ぶものとは

0.はじめに*1 私がキャラメルボックス観劇の際に必ず行うことは「トーク&フォトブックの購入」である。ここ10年くらい年2回~3回程キャラメルボックスの演劇を観劇しているのでもうかれこれ30冊ほどコレクションしている。その理由は劇が始まるまでのちょっと…

ハルカトミユキ『LOVELESS/ARTLESS』ディスクレビュー!

0. とりあえず『LOVELESS/ARTLESS』! 2017年6月28日より、3rdフルアルバム『溜息の断面図』が絶賛リリース中の彼女らであるが*1このアルバムはその僅か約十ヶ月前にリリースされた2nd フルアルバムである。あくまで個人的な意見であるが、本アルバムの方が…

ハルカトミユキ『溜息の断面図』ディスクレビュー!

1.『溜息の断面図』とは前作の 『Loveless/Artless』は、リード曲「早すぎる電車に乗って」(“光れ”)スタートし、ラスト曲で「今会いに行くよ」(“夜明けの月”)と告げられるループ性の高い曲構成になっている。それは日々生活していく中で心のどこかに持ってい…

なぜ今「スペシャルアクターズ」に私は狂いまくってるのか??? 完結編

0. 『スペアク』3rdシャワーの焦点! 今もなお個人的『スペシャルアクターズ』旋風は止むことはなくて早くも3rdシャワーである。とは言え世の中TLを巡れば10シャワーだなんだかんだ、二桁以上超えてる人ってザラにいるし別に取り立てて凄い数字じゃないと思…

なぜ今「スペシャルアクターズ」に私は狂いまくってるのか????

0.令和に入ってからの邦画って凄くないですか? とにもかくにも今年は夏辺りから、映画の当たり年である。 7月末の兄弟や家族の心のつながりを描いた『こはく』、翌月に公開された一人の中年女性の復讐サイコサスペンス『よこがお 』、今現在の所、今年最大…

チリヌルヲワカとハルカトミユキを結ぶもの

0. ハルカトユウ、運命の共演 そう、10/17(木)ほど関西圏と関東圏との間に歴然と立ちはだかる高いThe Wall(壁)を感じ、嫉妬した事はない。何せ個人的に、非常に興味深い歴史的なライブが東京で開催されていたのだから。 ユウ(チリヌルヲワカ)とハルカ(ハルカ…

Minami Wheel 2019 レポート!

と、タイトルをつけておきながら個人的には人生初ミナホである。 今回は台風19号の影響で初日と2日目が中止になってしまったと言う異常事態だったのだが、これってかなりの「大英断」だったのではなかろうか。 何しろ初日と2日目で、膨大な数のミュージシャ…

インストアイベントに関する一考察

10/10のヒグチアイさんのニューアルバム『一声賛歌』のリリース記念イベントがタワーレコードNU茶屋町店で行われた。ここの所台風の影響で様々なイベントがキャンセルの憂き目にあるこの状況を鑑みて、通常予定の4曲→5曲とわざわざ1曲増やし、規定時間(30分…

SSWブレイク論 ❶ 〜 Anlyが地上波に出てくることの意義〜

結局のところ、やっぱり今の世の中インターネットの影響力が強いとはいえ、コンテンツそのものを普及させる目的では、まだまだテレビの方が圧倒的なのではないだろうか? なんだかんだ言ってもテレビ、特に地上波放送の影響ってかなりデカいと思う。 何せ、…