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孤独の東京ネノグルメ紀行〜渋谷・下北沢・そして、スペアク聖地「エビス参」へ!!

0.東京ネノグルメ紀行

このところ2〜3年ほど結構ハルカトミユキ などのをはじめとする音楽のライブや、最近では『スペシャルアクターズ』『みぽりん 』などのインディーズ映画に関するイベントなどでも東京に遠征に行ったりする事も多くなって、ランチや夕食など東京のお店で食事することも当然必要となるわけで、色んな店に行く事への楽しみも見出せるようになってきた今日この頃。と言うわけで、「この店は素晴らしい!」、「この店は今後遠征したときの常連になってしまえば良いんじゃね?」的な素晴らしい店の数々を、今回は渋谷・下北沢・学芸大学前「エビス参」の順で紹介していきたいと思いまーす!!って次回はあるか知らんけどw

 

Anyway, Here we go!

Let's Eat!!!

 

1. Scene1;渋谷『長崎飯店

この店、実はもうすでに3回目。それまでは『孤独のグルメ』シーズン6のエピソードを観て以来、なんとなく行きたいなと思っていてずっと憧れの店であったのだが、もう場所もすっかり認知して今では自分的にもスッカリと躊躇わずに店に入ることのできる、もはや気分は松重豊ってか、井之頭五郎さん的な、ここ長崎の中華を大都会喧騒の渋谷で味わえるという、中華料理の店、いや大都会のオアシス、「長崎飯店」である。

で、その時のツイート↓

なんと言っても、あの九州は長崎県の「長崎中華街」を彷彿とさせる皿うどんやちゃんぽんなどがメインのお店ってのは東京ではかなりレアなのではなかろうかと思う。この日頼んだのは皿うどんのカタ麺のご飯付きのライスセットをセレクト。ちなみにこの皿うどんには、やわ麺との選択肢があるのだが最初から柔らかい麺よりも餡がかた麺に馴染んでじんわりと柔らかくなった感じが好みなので当然の如くそっちを頼んだ。そしてそしてやはり『孤独のグルメ』にて五郎さんが頼んでいた「春巻き」なるものにも興味があって、今回初めて食べてみたのだがツイート通りパリパリ食感がツボでとても美味かったんだけど、ご飯とのランチセットが980円ということを考えると正直「670円」という価格設定も割が合わんことはないけれども(笑)、まぁ美味かったんだから良しとしましょうか😅。*1

と言うのも、この店テレビにも出てかなり有名な店であるはずなのに、店のおばちゃんやおばあちゃんやそして孫の大学生ぐらいの女の子が皆驚くほど愛想が良くて接客が丁寧なのだ。あとテレビに出たことを誇示するかのような自己顕示欲のカタマリのような「サイン色紙」とかも全くなかったしな。下手したら近所のマクドすき家のおばちゃんの方がよっぽど愛想が悪いではないかwと思ったほど 。そういや2年前だか、最初にこの店にきた時に、その夜ハルカトミユキのバンド・ワンマンライブの会場である「渋谷クアトロ」の場所がわからず店のおばちゃんに聞いてみた所、この孫の女の子(当時高校生だったと思う)が出てきてまぁ懇切丁寧に親身になって店の外にまで出てナビゲートして頂いた事を思い出したのだ。*2

 ちなみに、以前2回目に去年の夏あたりに来た時は、ちゃんぽんを食べたんだったな。最近は【長崎ちゃんぽん・リンガーハットなども東京、大阪などにも点在しつつあって、だいぶちゃんぽん文化がラーメンに引けを取らないくらいに並ぶ全国区フードだったと思うのだが、一般的にちゃんぽんはかなり色彩豊かな賑やかな麺という印象があると思う。でも長崎の皿うどん、ちゃんぽんってあまり色彩に拘らずに驚くほど地味なのであるという事実は実はよく知られていない。*3

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写真を見ても分かる通り、それほど色彩的には目を見張るものではあるまい。だが、見た目は地味ながらも味はしっかり九州人好みらしく濃い目な味付けで、ここ最近にしては珍しく量もシッカリとしてコストパフォーマンスも優れている。そういや最初か、2度目か忘れたが、最初に来た時会計時、店のおばあちゃんに「ここの店、ホント安くて美味しいですねえ!!」と大絶賛して、彼女も「ありがとう、また来てね」と心底嬉しそうにお釣りを渡してたのを思い出す。

tabelog.com

2.Scene2;下北沢『Soup Curry ポニピリカ 』&眠亭

 さて、次はスープカレーの店下北沢にある「ポニピリカ 」である。

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この店は一昨年の冬以来2回目である。その時にも思ったが、「スープカレー」ってなぜに全国区にもっと広がらないんだろう、って考えた時に、いやいやもうこれは考える必要など全く無いくらいシンプルに答えが出た。これは単に【手の込んだご馳走】だからである。そもそもが「ご馳走」というものの定義は単に高級食材が用いられているとか、美味いものがある、そういう問題だけではなく「こんだけ手間暇かかった料理、そんなに手軽に食べることなどできんだろ。」という単純なアンチ・ファーストフード的なステイトメントにも起因していると思う。

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しかし、是非この店に行った時体感して貰いたいのは、もうホントこの時ツイートした通り店員さんがお盆に乗せてスープカレー&ライスを運んできた瞬間の「うわっ!!!!!ご馳走が来た!!!!!!」というあの驚異のカタルシスたるやもはや尋常ならざるものであった。そこでスッとスプーンですくってみて口につけるカレースープの温かくも深いホッとする味わいの感じや、スプーンでさくっとじっくりと煮込みに煮込んだであろうあのレッグ部分のチキンをすくった瞬間にパリッとすぐにほぐれる感じや、ジャガイモや人参などの大振りに切った野菜類のホクホクとした柔らかみ温かみの素晴らしさよ。ホント人に優しい、全てが人に優しい人に優しくなれるののがここのスープカレー『優しさによる優しさのための優しさによる手の込んだ料理』それがきっとスープカレーというものの最高の定義なのだろうだから先ほど「ご馳走」とは何かを定義したが、きっと思いやりや人の優しさなども、きっとその中に含まれるに違いない。

あと前来た時にも思ったが、(おそらく当時とは違う人だったが)店員さんの対応がものすごく丁寧なのだ。

あとこういうCDとポップを何気に置いてあるのもサブカルチャーの街、下北沢って感じでいいですね。

 

  そしてそして、ついでにこちらも紹介しとこう。今回は行かなかったのだが、この店の下の階には伝説の中華料理屋があるのを知ってる人も多いだろう。そう、かつて甲本ヒロトやそれこそ『孤独のグルメ井之頭五郎を演じている松重豊さんらがバイトしてたという伝説の店「眠亭(みんてい)」である。こちらは昨年末に行った時のものなんだけど。

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ここは独特のピンク色のチャーハンがとても有名で一口食べればパラパラっとする自分好みのものでとても美味しかった記憶がある。ただ、ラーメンはとりわけ普通だったというよりもちっと麺が柔らかかったかなというのが残念な所。実は、人気店の運命か、一階席は人がギッシリでお座敷のある二階席に行ったのだがそこでもほぼほぼ人が埋まっていて出るラーメンの量も半端ないのだろう、やや麺もフニャッってしまったのである。だから個人的にはラーメンはご遠慮いただいて、「チャーハン」を前面に出した定食などをお勧めしたい。

 

ponipirica.in

komuken.com

3.Scene3;『エビス参 学芸大学店

ここはもう人生初めてである。とは言ってもインディーズ映画界の聖地、というか『スペシャルアクターズ』界隈の上田慎一郎監督映画のフォロワーさん並びに、出演者様がよく行ったり、シネマ・チラリズムという配信番組も収録される場所という事でなんとなく気になっていたし、これは行かねばとは結構前から思っていたのだ。そして、「まみぞうさん」という女性店主の方が大のインディーズ映画ファンで至る所にスペアクやカメ止め愛に溢れているこの店の内装から起源として聖地になっていったんだろうなとは前々から認識していたし、これはインディーズ映画ファンとしては行くしかないよねと。

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で、完全に行こうと思ったキッカケの切り札が、今年の初めぐらいに、シネマチラリズムのプレゼント企画で、映画『みぽりん』の映画ポスターとCDが各2枚分、サイン付きのものがめでたくも当選してて、郵送なるオプションはないから直接店に取りに行くようになっていたからだ。

そうかい、それで、店に来たからには食事もせんとね、という事で行ってみたらこれがまた破格の美味さだった!!

 まずは駆けつけ大ジョッキビールとマカロニサラダで軽くウォーミングアップするというツイートでここに来た事を知らせるとすでに常連であろうフォロワーさんから次々にオススメニューのお知らせがちょいちょい来る。

これは有難かったね!大絶賛参考にしました!

まずはこのもつ焼きお任せ5点セットである。私は個人的に串焼き系は、その店がいかに伝統のタレとかでタレを前面に出そうともほぼ無視する方針で、圧倒的に塩派を選択するポリシーがある人なのでやはりここでも「塩」でいただくことに。でもこれがこれらの肉片のプリップリの食感を十分に堪能できて美味かった!隣にあるカラシ、こういうのも九州・関西の串焼きにはない発想だったので意外な組み合わせとして堪能できた。

あとこの写真の一番左側にいるトリ皮なんだけど、普段私はあまりぶよぶよすぎるタイプのは大いに苦手とするのだが、この日のは大例外だった!十分に焼きが通ったタイプのやつでその歯応えを楽しみながらしっかりと美味しく頂きましたとさ。

これは大事なことだから、何度も言うが肉の歯応えがプリップリなのだ。

もつ焼き店を名乗っている以上このメニューは100%外せまい!

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そしてさらに続いていくこの「孤独のネノグルメ・エビス参篇」これは誰かが言ってて気になってた「ゲタカルビ焼き」というものである。これが分量が結構あるっていうのでハーフサイズを頂いたがそれでも十分に盛り付けてあって、ワサビだれ、焼肉だれっぽものなどいろんなタレを牛の旨みとともに十分に堪能できるものであった。 

そして極め付けがこちら....!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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こちらの牛もつ煮込みである。一言で言えばこちらは、モツ、野菜、豆腐など博多のもつ鍋とかの具材を彷彿させるものが入っているのだが、このスープが博多の割と醤油ベースのあのこってりした感じのとは違う気がする。どこかさっぱりしているんだけどコクのある凄く人に優しい味、なぜかその時この店に来る直前に観たアップリンク渋谷で観た『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』 の「優しい優しいサイたち」というフレーズを思い出して、吹き出しそうになったのだが、まぁそんなことは置いといても五臓六腑に染み渡るとはまさにその事で、また行けるチャンスがあったらこれだけは外すまいと、と心に誓った。あと悔いの残る点といえば隣の常連っぽい人が頼んでいた少量の「つまみカレー」とかいう一品だが、注文するともう売り切れてたそうでこれは次回の課題という事で。
で、最後はこちらで締めましたとさ!

焼酎水割りに寄り添うような馬刺しでござい!(ぶれまくりw)

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yebisusan.com

4.Grand Conclusion〜グルメとは何か?

という訳で東京に行ってきて素晴らしいお店の数々に行ってきた訳だけどどれもこれも「ただ単に食べ物が美味しい」という理由だけに止まらないという共通点がある。

皆さん誰しも渋谷の「長崎飯店」しかり、下北沢の「ポニピリカ 」や「眠亭」しかり、学芸大学前「エビス参」しかり「人気店なのにも関わらず、そこに溺れる事なく、店の人の人間性がすごく良い!」という事である。

 ごくごく当たり前のことを言ってるようだが、「食事」とは別にものを食べるだけではないのだ。食事に店へと行く事でその店の文化に触れる、その店という国に触れる、その店の人間性に触れるということとイコールなのだなぁという事を改めて実感したのだ。

そういや、あの『孤独のグルメ』原作者でお馴染みの久住昌之さんが去年4月に行われたトークショーでこういう名言を残している。このグルメブログを彼の言葉で締めくくろうかな。

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 「最近食べログ等で【お客様は神様】トーンで偉そうに評価する奴がいるがそう思うなら行かなきゃ良い。
店はそれぞれが独立国家なのだ。
だからある程度その国のルールに従い自分に合う、合わない店を判断せよ。失敗を重ねてこそ自分にとっての【故郷(くに)】が見つかる」と。

 

 

そうだ、「お客様は神様だ。」という考えは客商売する人たちの間では長い間息づいていて、それは完全に否定されるべきではない、という意見は間違いないとは思う。

だが、忘れてはならないのは「お店にも神様はいる。」という確固とした事実である。

*1:因みに隣の客が餃子かなんか他のでチラッとみたけどあっちの方が大皿に豪快に盛られてたな。まぁあっちの方が見た目的なカタルシスがあってオススメかもしれない、というか今度頼んでみようかな。

*2:今回そのお礼を言おうと思ったんだけどますます忙しそうになってきたので止めました笑、カメラクルーも準備してたし。

*3:実はここちゃんぽん・皿うどんともにちょっと海鮮類などの具を豪華にしたスペシャル版もあるのである。若干高くなるのだが、隣のサラリーマン風の客も結構頼んでたし、今度はちょっと豪勢にそちらをいってみようかな??