1. April come, he will...
突然演劇の話になるが、あの演劇集団キャラメルボックスのアコースティック・シアターというオリジナル演目に
『4月になれば彼女は』 という人気演目がある。
大雑把にストーリーをいうと
「仕事でアメリカに行ってて15年ぶりに帰ってきた母と娘姉妹・あきらとのぞみの再会。「お母さんは私たちを放棄して仕事を取ったんだ。」この姉妹は、最初はなかなかその時間のブランクゆえになかなか心の隔たりを打ち破れず、一時帰宅した母とは顔合わすたびに、喧嘩ばかりの日々。でも、新聞記者でもあるのぞみは、取材対象のあるラグビー選手と息子との強く深い親子の絆に出くわすことによって、徐々には母親がいる事の大切さを感じる様になり、この15年間片時も娘たちを忘れていなかったその母親の愛情に気付いていく...と言った家族の大切さを描いた涙涙の感動的なヒューマンドラマストーリー」と言った趣の演目なのだが、
ラストシーン、再びアメリカへ旅立つ母親に向かってのぞみが「忘れてた....1番言いたかった事、あの人に」と前置きして
「お帰りなさい、お母さん!!」と叫ぶシーンがあるのだが、正にこの時はやってきた。
そう、1番言いたかった、あの人に....
「お帰りなさい、加藤さん!!」
そうだ!
正に4月になれば彼は、と言う訳で、4月1日にあの元キャラメルボックスの製作総指揮を担当していた加藤昌史さんが、製作総指揮からラーメン系列店ムタヒロの広報室長へと華麗なる転身をされていたのだ。
そしてそれを象徴するのが彼の広報室長としてのTwitterアカウントなんだけどこの文章の感じがもう紛れもなくあの加藤昌史によるものだと一目瞭然でわかるのだ。
ついに大阪でもテイクアウトスタート‼️しかもテイクアウト専用商品‼️これはずるいっ‼️(←どっちにしろ食べられない人) https://t.co/0IjSVEm4Xy
あと加藤昌史さん(ver.2)と称している彼個人のアカウントがこちら。
記者会見で質問をされる記者さんにお願いです。
マスクをしているから、というのもあるかと思いますが、あと2センチずつ口を開けて、一言一言伝わるようなスピードで、あと2メートル先に届くような感じを意識した声で質問していただけると、ネットの生中継でも聞こえると思います。
いやいや何だろうこの懐かしい既視感にも似たこの感じ、、、、特に広報室長ヴァージョンのアカウントのパァッと光る感じが、あの頃のままというか、演劇時代の開演前の前説の時の上映前の告知であるとか、演目の面白さを伝えてくる感じとかを物凄く彷彿とさせる。
多分キャラメルファンの方なら名前を完全に伏せても「あれ?」って気付くのではないだろうか。
あと少しだけ個人的に思うのはムタヒロの看板のカラフルかつ素朴なイメージってキャラメルボックスのグッズキャラクターである、「みき丸」というブタのキャラクターの絵柄と似ている気がするんだな。*2横にいてもそう違和感ない感じがする。
因みに演劇時代の彼は、演劇関連のみならず様々なコミュニケーションに関する本も出版されてて特に『10秒で人の心をつかむ話し方』という本でいかにキャラメルボックス時代の彼が素晴らしいかを熱いレビューをアマゾンに書いたことがある。
この前の記事がのあのレビューにやや修正を加えたものである。
もし良かったらこちらの記事もご参照頂きたい。
2.ムタヒロ・大阪福島店へGO!
という訳で、この中華そば・ムタヒロには関西にも系列店舗があるという事なので、加藤昌史さんの復活を記念して行ってみました!そう、今現在住んでいる神戸からは最も近距離にある「ムタヒロ・大阪福島店」にHere we go!!
その時の感想ツイートがこんな感じ↓
福岡・豚骨ネイティブの私にとってラーメンとは「濃口・カタ麺・化学調味料まみれにも耐え得るB級グルメ」である。が、そんな固定概念を今日、ムタヒロのラーメンは覆した。何しろスープが「円やかで優しい」のだ。罪悪感を感じがちな【スープ飲み干しの儀式】がこんなに清らかなで行ったのは人生初🍜 pic.twitter.com/0UiRnusCgn
まぁこの時、例の如くクドくもアツいツイートで、ごちゃごちゃ言ってるのだが要するに「美味かった。」ということなんだけどw、全体を通じて凄くスープの味が主張しすぎないんだけど口当たりが良くて、人に優しい味がしたと言うのが第一印象だった。
私が今回注文したのは「煮干特製そば」という正に煮干しと醤油を出汁にしたスープを主体とした東北辺りがルーツの中華そばなんだけど煮干し系スープにありがちな独特の癖の強さが緩和されて、むしろ主張しすぎず色んな具材が共存している感じだった。 あと、ラーメンは細麺文化の九州ネイティブの私にとっては、麺の太さは個人的にあまりお目にかかることはない、細目のウドンかってくらい太めの縮れ麺とあとそれをもっと平面にした一反木綿のような麺も混在していた。さらにチャーシューも豚のものと、鳥チャーシューもあったが、鳥チャーシューを食べたのはおそらく人生初。凄く滑らかな食感でクドくなくで、まるでチキンというよりお魚でも食べてるかのような柔らかな舌触りとさっぱりとでもしっかりとした歯応えのある食感が特徴である。
もうスープといい、チキンチャーシューといい、トータルでヘルシーな中華そばだと断言しても良いと思う。スープも完全にゴクゴクと飲み干したのだが、底辺にシャキシャキとした玉ねぎのみじん切りの食感もとても楽しく味わえた。あの福岡は博多か久留米ルーツの豚骨を中心とした、ギットギトのいわゆるラーメンが苦手っていう人には正にうってつけなのではないだろうか。そういえば若い女性のお客も一人で来られてたし。
後、その中にしっかりとしたワンタンがあったので、ふと、このワンタンつながりであの去年の夏を思い出す。東京は、三鷹駅を降りてすぐの所にある『みたか』の中華そばである。
まぁ、みたかの方が味の濃さを前面に出した感はあるんだけど、麺の喉越しやワンタンのしっかり感が凄く似ていたのだ。どちらもラーメンと言うよりもより【中華そば】寄りな感じがする。所謂【ロックサウンドなんだけど基本的なルーツはフォーク・ミュージックが根底にある】感じと言おうか(逆にわかりにくいわw!)。
あで、話は「ムタヒロ」に戻るが、サイドメニューとして焼き鳥を豪快にのせた丼ものも注文したのだが、こちらもまぁ絶品でございました!
炭火で焼いたであろう、焼き鳥独特の香ばしさと個人的に大好きなネギ塩ダレがご飯に乗っかったやつでもうこの上の具だけでもビールかなんかのおつまみになりそうだ。本当に噛み締めば噛み締めるほどに味わいの深い絶品ものだったんだけどとにかく安かったよね、確か200円か150円ぐらいしかしなかったんじゃないだろうか?
3.幸福と空腹を満たすもの、即ち...
あと最後にこれも付記せねばなるまい。実はこの日、私ネノメタルは、券売機で食券を購入した後もお釣りは取り忘れるわ、水は丸ごとひっくり返すわでトータルでグダグダな迷惑極まりいない客だったのだがw、店員の方のそんな私への対応がとにかく見事すぎるぐらい完璧だったのだ。券売機の時はとても丁寧に教えてくださったし、水の時はこのご時世を意識してか、周りへの気配りも忘れず、もうこれでもかってくらいテーブルをきれいにきれいにして下さって、挙句「お待たせしました」だと。いやいや私が犯した罪なのに!!!滅相もないですよ!
しかも、帰り際店を出て行く時に「先ほどはお時間とお手間おかけしました。」だと!!
いやいやお手間かけたのは私のほうですとも!!!w
しかも素早いご対応ですぐに着席できましたよ!!!ww
特に私は(と言ってもこう言う人結構多いんじゃないかと思うんだけど)今までラーメン屋界隈では結構ぶっきらぼうな店の対応に腹を立てたことはままあるので、このムタヒロ・大阪福島店は、最上級の対応だったと思う。こちらの失敗への対応すらもサービスの一環なのだ!こんな店リピートしない手はあるまい。*4
実は、Twitterアカウントで本店舗であるとか、広報室長のアカウントとも相互フォローなのでその件を言おうと思ったが、あえて言わずに「また来ます!」とだけ言ってこの店を後にした。また来るから言う必要はないのだ。まぁポイントカードもゲットしてるし。*5
ふと、こう言うムタヒロ・大阪福島店の誠実かつ丁寧な対応を見て、コーヒーショップチェーンを展開するあのスタバことスターバックスコーポレーションの会長兼社長兼最高経営責任者である、ハワード・シュルツ(Howard Schultz)の名言を思い出した。
で当初サラッとしたレポで終わろうと思ってたのに期せずして4717字にものぼってしまった。もうここはしっかりと彼の名言にて本ブログの記事を締め括りたい。
We are not in the business of filling bellies
but filling souls.
私たちは空腹を満たす仕事をしているのではない。
魂をも満たす仕事をしているのだ。
正にこの言葉がピッタリ!
中華そばとは、幸福が空腹を満たす魂のフード、全世界の人々のソウルフードなのだ。
そんな魂の中華そば・ムタヒロに、
そして魂の広報部長、加藤昌史に幸あれ!!
そしてもう一度言おう、1番言いたかった、あの人に....
「お帰りなさい、加藤さん!!」
#182「肉中華そば ムタヒロ」ゲスト:和田まあや(乃木坂46)イチオシ肉盛り青森中華そば!【ラーメンウォーカーTV2】
*1:因みにこれが『ムタヒロ』の公式ホームページ。懐かしい感じがするんだけど店舗情報とかがあるがとても見やすい、ほんと中華そばの感じそのままで素朴だけど進化している印象。
*2:そういや「ぐれ丸」と言う悪ぶったキャラもいたがかなり中の人持て余してたよねw
*3:『孤独のグルメ』原作者の久住昌之氏と仲の良い店。氏は前代の『江ぐち』という店だった頃からの常連だったらしく『孤独の中華そば「江ぐち」』と言う著書であるとか、彼自身が何年か前に出したソロアルバムにはその店の様子をノスタルジックかつコミカルに歌った『江ぐち』という曲も存在している。
*4:このブログ読まれたムタヒロ関係者さんで、上の立場の方、大阪・福島店の店員さんお二人様を多いに褒めてあげてね🍜
*5:お子様ラーメンが無料ってのが良いね!あと全店当たり付きってのもユーモアがあって良し🍥
*6:一応紹介しとこうか。ハワード・シュルツ氏はノーザン・ミシガン大学を卒業後、ゼロックス、雑貨会社を経て1982年にスターバックス社に入社。1985年独立し、エスプレッソ小売店を創業。1987年にスターバックス社を買収。シアトルの一コーヒーショップに過ぎなかったスターバックスを世界的なコーヒーショップチェーンにまで成長させた。