NENOMETALIZED

Music, Movie, and Manga sometimes Make Me Moved in a Miraculous way.

インストアイベントに関する一考察

10/10のヒグチアイさんのニューアルバム『一声賛歌』のリリース記念イベントがタワーレコードNU茶屋町店で行われた。ここの所台風の影響で様々なイベントがキャンセルの憂き目にあるこの状況を鑑みて、通常予定の4曲→5曲とわざわざ1曲増やし、規定時間(30分)を少しオーバーしてでも演奏する大サービスっぷりでそこにいたリスナーを大いに聞かせて、話でも盛り上がらせ、全体として満足させるものだったように思う。

 

 

そして演奏の後、LIVE告知とサイン会といういつも通りのよくある流れ。それにしてもインストアって曲も無料で聞けるしアーティストとの距離感も近くてサイン会で直接話もできるし、ワンマンライブとかと違った良さづくめでお得感あっていいなあと思う(笑)。

思えばここ5、6年色んなインストア・ライブに行ってきたものだ。

人生初のリリイベは2013年の12月(結構最近よね)の曽我部恵一『超絶的漫画』のhmv神戸三宮でのイベント以来だ。

以下は、コレまでに行ったリリースイベント一覧である。

 

❶ハルカトミユキ 4回

植田真梨恵 7回

新山詩織 2回

❹ヒグチアイ 2回

曽我部恵一 1回

❻クアイフ 1回

❼ましのみ 1回

山崎あおい 1回

❾The Yearning  1回

黒沢健一 1回

11丘みどり 2回

 

という感じ。

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植田真梨恵さん異常に多いっw!

それにしても植田さんに少し申し訳無く思ってるのは、ハルミユの場合だとワンマンLive総数が軽く見積もって20回以上は行ってるのに対して、彼女の場合ワンマンLIVEは2回(うち一度は人からチケットを譲り受けて)ぐらいしか行った事ないのだ。だから9回中7回は無料Liveでしか植田さんを見ていないことになる、同じ福岡久留米生まれだってのに...w😅

あと、❺の曽我部恵一さんは渋谷のタワレコとかならサニーデイ含めありがちだけど、関西でのイベントしかもhmvであんまりインストアってやるイメージがなかったから今思えば個人的にはレアだった。

あと珍エピソードでは❽の山崎あおいさんは風邪を引かれてたっぽくて話するときの声が辛そうで辛そうでめちゃくちゃハスキーでとても気の毒だった。でも予定通りの曲をこなしたのは彼女にプロフェッショナリズムを見た思い。

あとレア度で言えばイギリスから翌日のワンマンの宣伝も兼ねて、イギリス発祥のドリーミー・ポップバンド❾The Yearningは店内ではなくマルビル外のテラスでの演奏だった。あと難波タワレコでの➓黒沢健一さんインストアってのは時期的に入院される直前だったのだろうということに今改めて気づく。

最後に11の紅白にも出ている演歌歌手の丘みどりさんはうちの実家の親が熱狂的なファンでサインを頼まれて仕方なく(失礼w)といういきさつから行ったのだけれど、演歌でも行ってみればとても楽しいものであった。

 

...と、これまで合計22回のリリイベの経験を経て十人十色っていうかアーティストの個性がリリイベでのアクトを見るにつけ漠然と2つの特徴が沸き起こってきた。

 

(1)インストアって撮影・動画禁止の所とそうでない所がある。

(2)サイン会のサインはCDジャケットのみ、って所と他のでもオッケーって所がある 

 

具体的には...

 

❶ハルカトミユキ→動画・撮影禁止、サインはジャケのみ 

植田真梨恵 →動画・撮影禁止、サインはジャケのみ 

新山詩織 →動画・撮影禁止、サインはジャケのみ 

❹ヒグチアイ →動画・撮影禁止、サインはジャケのみ 

曽我部恵一 →動画・撮影言及なし、サインにも言及なし 

❻クアイフ →動画・撮影禁止、サインはジャケのみ 

❼ましのみ →動画・撮影禁止、サインはジャケのみ 

山崎あおい →動画・撮影禁止、サインはジャケのみ 

❾The Yearning  →動画・撮影OK、サインはなんでもオッケー 

黒沢健一 →動画・撮影禁止、サインは言及なし

11丘みどり →撮影OK、サインは言及なし

 

はい、ここで驚くべき事はもうほとんどが動画・撮影禁止、サインはジャケのみという事だよね。

特に❶ハルミユは通常・限定と二枚買うから一枚はジャケット、もう一枚は常日頃持ち歩いているサイン手帳にということで事前にスタッフ氏に交渉したのだがものの見事に玉砕されてしまった。後は、そういう向こうサイドのサイン箇所の指定がなくとも、サイン会の時にスタッフ数名がピッタリとアーティストにくっついて会話の内容もしっかり聞いてるし、あの場で無下に断られるのもアレなんで、サイン帳記帳への要求はしないでおくことにしておいたのだがどこでもダメだろうね。

で、逆に大オッケーだったのはイギリスから来日されたThe Yearningというドリーミーポップなバンドで、サイン手帳用にもう一枚CDを買っておいたのだが、2枚ともサインをして、手帳にもサインしてくれるという大出血サービスぶり。もう演奏中の写真・動画もむしろバンバン撮っていいってことだったし、日本の音楽事情ってどうなってるのだと疑問に思ったくらいだ。

で、本論から外れるが、あまりにもこの時の対応が神だったから「『When I lost you』という曲が素晴らしい、人生の曲だ。」と告げると、喜んで「じゃぁ明日のワンマンでもプレイするから来なよ。」と言うものだからチケットを即購入したという素晴らしいエピソードのあるこの『When I lost you』を紹介してあげよう(笑)。*1


THE YEARNING - When I Lost You [Official]

ちなみに➓の黒沢さんはファンのお姐様がたが幾分暴走気味で、ちっちゃいキーホルダーみたいなのにサインしろだ、健ちゃーんと写真撮りたいだ大暴走ともとれる要求の数々を顔色一つ変えずニコニコと応じていた。あと意外だったのが11の演歌歌手の丘みどりさんで、本人自ら「今日は、撮影OKです!私を綺麗に撮ったら是非SNSに載せて拡散してくださ〜〜い!!」と言うことだったのだ。

で、これはそのときに撮ったもの↓

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全体として見てみると、かなり意外なことではないだろうか?日本のJ-POPど真ん中の系譜にいるべき❶❷❸❹❻❼❽が全てガチガチのルールに塗り固められててサインもジャケのみ、動画撮影もダメってことだし、日本じゃなく、海外に活動拠点などのレーベルがどっしりと構えている❾や、音楽業界としてはむしろガチガチに芸能界げなルールがあって撮影など持っての他だと思ってそうな演歌の方が撮影全然オッケーってなんだか矛盾してないか?

で、そんなことを思ってこうツイートして見たら、結構なリアクションがあった。

 

 

これはもしかしたら、だが90年代以降のCDバブル全盛期の音楽業界人のステレオタイプの考えだけが未だに歪に残っているんじゃないだろうか?

これはあくまで憶測だけれど、売れてないアーティストでもアーティストとしての威厳、というかカリスマ性をもたすために、取り繕わせるべく変に神格化させる為に【撮影禁止】ということにしてるんじゃないだろうか?とすら思ったりもする。

でもインストアっていうのは本来CDを売るってことが第一目的なんだからガンガン拡散すりゃいいのにね、まあ売れたらこうしてインストア自体のイベントがなくなんだろうからそれまでの辛抱(?)ということで。でも丘みどりは結構売れてるのにああいう対応は凄いなってか、この時の様子をTwitterにあげた時インプレッションが殊の外少なくて、お客さんの年齢層的にもSNSやってる人って少ないんじゃないか説があるんだけどw

 

 

 

 

*1:ちなみにワンマンライブ時に本曲を演奏し、そこでも動画撮影全然オッケーだったのだ。